この時期になると毎年思い出す、
僕(※ソフト競馬代表:福元)の最愛の馬の事。
僕が騎手時代の話し。
(一応、元騎手なので…)
2004年の7月25日(日)
「せきれい賞(@盛岡競馬場・芝2400m)」に
僕はタイインカローズ号と一緒に出走した。
盛岡競馬場行きのタクシーの中、運転手さんが
「今年は暑いね~、ここ何年かで一番暑い。」
という話をしていた。
そんな夏だった。
盛岡競馬場の内馬場、芝コース、
キレイな芝生でテンションが上がっていた僕だけど、
返し馬(ウォーミングアップ)をした時点で、
インカローズは息が荒く、発汗もなかった。
「大丈夫かな…」
と思いながらも、
ゲートは開く。
レース中も手ごたえが悪く、
ゴールを過ぎた後もあまり汗をかいていなかった。
嫌な予感がした・・・。
僕は先に群馬に帰って、
翌日、
調教の時だったかな、
厩務員さんから
「インカローズが熱中症で・・・・・・・・・」
という話を聞いた…
インカローズは、
帰ってこなかった。
僕はインカローズにたくさん勝たせてもらった。
調教ではやんちゃなところもあって、
それが余計に愛おしかったりして・・・
(今でも「一番好きな馬は?」という質問には迷わず「タイインカローズ」と答えます。)
ありがとう。
(ごめんね。)
雲の放牧場はどうだい?
暑くないかい?
・2004年の「せきれい賞(@盛岡競馬場・芝2400m)」結果
・レースの動画→https://youtu.be/axOgPqK5rJk
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2018年、改めてレースを見たら泣きそうになった。
今なら「出走取り消します!」って言えたかな・・・
ゴメンね。
馬に携わる皆さんには同じ思いを経験して欲しくないので、
分かっているとは思いますが、
本当に馬の様子をよく見てあげてくださいね。
(この記事は以前アメブロで投稿した物を加筆・修正した物です。)
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